北野武氏が、あるインタビューで、
「知識のないひとが、新しい発想などできるわけがない」
という趣旨のコメントをしていました。
全く同感です。
何か新しいことをやろうと思って、情報を調べたり、知識を増やすことなしに、未熟な知識で、
「これが新しい発想だ」
と言われても、それは大抵がすでにあるものだったりします。
コンサルタントの石原明さんは、
「企業経営者が『石原さん、すごいビジネス思いついちゃった』
といってやってくるけど、そのアイデア、年に5~6人相談される」
と言ってました。
本人はすごいアイデアだ、と思っているわけですが、知識が豊富なひとにとっては、それは全然すごくなくて、新しくもなんともなかったりするわけです。
知識がないから、それがすごいかどうか、判断できないんですね。
だから、新しいことをやりたいと思ったら、過去の事例や歴史を学んで知識を得るのが、一見、遠回りのようでいて、実は近道なのです。