経営コンサルタントの本を読んだりしていると、
「ひとは変る!。変えられないのは上司の責任」
ということを書いている人がすごく多いです。
しかし、実際にそう書いている著者に、
「我が社の社員はこんなことを言ったりやったりして困っているんですが・・・」
と事情を話すと、
「そんなやつは辞めさせないといかんね」
「給与などを徐々に減らして、迷惑かける度合いを減らしたほうがいいね」
などと、全然「そのひとが変えるまで待て」などと言いません。
そういう人たちと直接話すと、
「変る人もいるけど、変らないひともいる」
という感じなのです。
でも、書籍や公式の場では、
「ひとは変る!」
と断言せざるを得ないのは、職業柄そういうことなのでしょう。
でも、普通に考えれば、誰もが「ひとが変る」のならば、どこの誰を採用したって同じように高い成果が得られるはずです。
そうであれば、どこの企業も採用に力を入れる必要なんてないわけです。
誰でも成長するならば、わざわざ大企業が学生を青田買いする必要もない。
うちの会社ですら、成長するひとはどんどん成長しますし、成長しないひとは全然成長しません。はなはだしく二極化していきます。
ちょっと考えればわかることなのに、「すべてのひとは成長できる」という夢を見すぎていたのかもしれません。
「ひとは変る!変えられないのは上司の責任」
なわけない。
「変らないひと」を採用してはいけない。また、そういうひとに教育しても意味がない。
「成長するひと」を採用する必要があると思います。